何から読む?梨木香歩さんのおすすめ小説3選

小説

日本の児童文学作家、小説家である梨木香歩さん。梨木さんと言えば、『西の魔女が死んだ』を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

私は思春期から大人になった現在まで、梨木さんの世界観や言葉に支えられています。今回は、そんな私が是非みなさんに読んでもらいたいおすすめ小説をご紹介します!

初めて読む方は、まずはご紹介する3冊を手にとってみてほしいです♪

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『西の魔女が死んだ』


あらすじ

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。

大人も子どもも、まずはこの作品から!

私が梨木香歩さんと出会った一冊であり、彼女の代名詞のような一冊ではないでしょうか。

出会った当時から今まで繰り返し読んでいますが、毎回涙が溢れます。

まいと同世代の思春期の子どもたちだけではなく、おばあちゃんの言葉や生き方は、大人をも癒してくれます。

反発するのではなく吸収し、自然と呼応して生きていく生き方が心にスッと入ってきます。

『裏庭』


あらすじ

昔、英国人一家の別荘だった、今では荒れ放題の洋館。高い塀で囲まれた洋館の庭は、近所の子供たちにとって絶好の遊び場だ。その庭に、苦すぎる想い出があり、塀の穴をくぐらなくなって久しい少女、照美は、ある出来事がきっかけとなって、洋館の秘密の「裏庭」へと入りこみ、声を聞いたー教えよう、君に、と。少女の孤独な魂は、こうして冒険の旅に出た。少女自身に出会う旅に。

様々な傷を抱えて生きる人たちへ

『西の魔女が死んだ』より一歩心の闇へ踏み込んだ物語。

見たくないものと向き合った時、どう生きるのか。「自分」を確立する旅とも言えます。

傷をただ塞いでしまうのではなく、そこに種を植え、少しずつ育てていくような物語です。

私が今まで読んだ小説の中で、忘れられない一冊でもあります。

『家守綺譚』


あらすじ

庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多…本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。-綿貫征四郎の随筆「烏〓苺記(やぶがらしのき)」を巻末に収録。

圧倒的な自然の世界で、瑣末なことから解放されたい人へ

めくるめく自然の世界。植物には疎い私ですが、それぞれが意志を持って存在しているので、小難しくなく読み進めることができます。

木に惚れられたり、狸に化かされたり、大自然の中様々な冒険をすることになります。

独特で魅力的な世界に引き込まれ、まだまだその世界を見ていたい、と読み終えるのが名残惜しい一冊でした。

続編もでているので気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

まとめ

梨木香歩さんの小説の中でも、人気が高く王道と言われるかもしれない3冊をご紹介しました。

どれも人気があるのが分かる、という面白くグッとくる作品です。

ぜひ未読の方は本屋さんで探してみてくださいね♪




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