【チャレグル】第9弾・バター専門店「ÉCHIRÉ」──柚木麻子『BUTTER』

チャレグル

高級バターと言えば、どこのメーカーが思い浮かびますか?

チャレグル第9弾は、バター界で一番有名かも?エシレバター

私も大好きで何度か購入していますが、何度食べても美味しいです。


※「チャレグル」・・・チャレンジグルメ。小説やエッセイに登場するお店や料理に挑戦する試み。食いしん坊OLの素直すぎるレポです。写真も感想もありのままお届けします。

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柚木麻子『BUTTER』

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BUTTER (新潮文庫) [ 柚木 麻子 ]
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あらすじ

男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子。若くも美しくもない彼女がなぜ──。週刊誌記者の町田里佳は親友の怜子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳にあることを命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、怜子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。各紙絶賛の社会派長編。

タイトルの通り、バターをこよなく愛する梶井の命令で、里佳は様々な美食と出会います。

一番初めに梶井の指示で食べたのが、エシレバター。

「バター醤油ご飯を作りなさい」
(中略)
「バターはエシレというブランドの有塩タイプを使いなさい。(後略)」

柚木麻子『BUTTER』p.37-38

明確な指示!さらに、食べ方までこだわりを見せています。

「バターは冷蔵庫から出したて、冷たいままよ。本当に美味しいバターは、冷たいまま硬いまま、その歯ごたえや香りを味わうべきなの。(後略)」

柚木麻子『BUTTER』p.38

実は、初めてこの本を読んだときに、あまりにもその後に続く描写が美味しそうで、私は即刻やりました。

なので、今回は二回目の挑戦です!

丸の内店に行く機会がなかったので、渋谷店でバターを購入しました。

バター専門店「ÉCHIRÉ」

お店について

フランスの中西部・エシレ村で生産される発酵バター。
ヨーグルトのような軽い酸味があり香り高いのが特長だそう。
バターだけでなく、エシレバターを使った焼き菓子や、グッズも販売しています。

バター醤油ご飯

それでは早速、梶井の指示通り冷えたエシレバターを使ってバター醤油ご飯、作っていきます!

まずは、エシレバターを用意。

紙袋も可愛いので思わず一緒に撮影。

側面にもしっかりロゴが入っており、どこから見てもエシレバター。

お待ちかねの中身です!どどん!

綺麗な色!!まるで絵本に出てくるようなバター。

美味しさをすでに知ってしまっている私、齧り付きたいです。


では、指示通り冷えたバターをホカホカの白米に乗せます。

すでに食べたいのを我慢し、醤油をひとさじ…。

口に入れた瞬間、脳が溶けます。

まだ溶けきっていない塊のバター、幸せとちょっと背徳の味。

溶けた部分は黄金にきらめき、お米と艶かしく絡み合っています。

少しの酸味と濃厚な乳の風味で、濃いチーズを食べているかのよう。

物語の中では、4ページに渡りバター醤油ご飯を食べている描写がなされているので、必見です。

食べる前はあまりにも美味しそうな描写にドキドキし、食べた後は共感の嵐でした。

おまけ

せっかくなので、エシレで食べたことのある焼き菓子もご紹介します♪

エシレバターをふんだんに使っているので美味しくないはずがない!

まずは、「サブレサンド」。

エシレバターたっぷりのクリームが挟まった濃厚なバターサンド。

クリームが一瞬で溶けます。本当に美味しい!


そして、「フィナンシェ・エシレ」。

外はサクッと中はフワッとの正解はこれかも?と思わせてくれる食感の良さ。

濃厚なバターと厳選されたアーモンドの風味が広がります。

手土産にこんなの持っていったら、センス抜群人間認定されること間違いなしですね…!

総評

エシレバターを知ってしまったら、もう元には戻れません。また買ってしまう未来しか見えない…。

いきなりこの味を教えられたら、里佳が梶井に傾倒してしまう気持ちも分かる気がします。

やはり、胃袋を掴むのは人を動かす上で重要な事なのかもしれませんね。



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