【チャレグル】第二弾・チョコレート店「THEOBROMA」──小川糸『食堂かたつむり』

チャレグル

チャレグル第二弾!今回挑戦するのは、「テオブロマ」のキャビアチョコレート!

※「チャレグル」・・・チャレンジグルメ。小説やエッセイに登場するお店や料理に挑戦する試み。食いしん坊OLの素直すぎるレポです。写真も感想もありのままお届けします。

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小川糸『食堂かたつむり』

あらすじ

同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。巻末に番外編収録。

男性カップルのサクラとハルミが、初めての旅行で「食堂かたつむり」を訪れます。

倫子がお出しし二人の心を鷲掴みにしたホットチョコレート、私の心も掴まれました!キャビアチョコレートという気品漂う名前に胸が高鳴ります。

ボク達はもう、そのホットチョコレートを飲んだだけで完全にまいった。何を隠そう、チョコレートはハルミ君の大好物なのだ。そしてボク達の出会いにも、チョコレートが関係する。おそらくこれは、テオブロマのキャビアチョコレートをミルクに溶かしたものだ。

小川糸『食堂かたつむり』(p.265)

きっと二人の緊張や不安をそっと解してくれた優しいお味だったことでしょう。

これは、ヘトヘトOLの私の心身も癒してくれるに違いない!

チョコレート店「THEOBROMA」

お店について

ラメゾンデュショコラやダロワイヨといったフランスの有名洋菓子店で修行を積んだ土屋公二オーナーシェフが手がける、チョコレートがメインの洋菓子店。
シェフはテレビでも時折お見かけします。

キャビアチョコレートを探しに、テオブロマの本店がある東京都渋谷区へ。
本店以外にも都内に二店舗あるそうです。

まさしくチョコレート専門店!といったチョコレート色の暖簾。入る前から美味しいことが確約されているような安心感。

イートインスペースがあったので、後ほどご紹介します。(もちろんケーキ、食べました!)

キャビアチョコレート

さて、お待ちかねのチョコレート。

宝石のようにチョコレートが並ぶショーケース上にキャビアチョコレート、鎮座していました。チョコレートに気を取られ、写真上部に見切れていますね(笑)
探してみてください。

かわいい。なんてかわいいのでしょうか。

私はテンションが上がり、プレーンを買う予定が何故か「キャビアチョコレートミルク」と口走っていました。
原作ではミルク味とは書かれていませんが、まあいいでしょう!

美味しいチョコレート屋さんのチョコは総じて美味しいはず、とセルフ鼓舞。

気を取り直し、ホットチョコレート作り!ミルク味にしたため、ミルクで作ると甘すぎるかな、と思い豆乳で作ることに。市販の無調整豆乳です。

蓋を開けた瞬間、優しくて濃厚な甘い匂い。もうホッとします。

まずはそのままお味見。
美味しい!!懸念していた甘さも、尾を引く甘ったるさはなく、非常に飲みやすかったです。

一つ、サプライズだったのが中にサクサクしたクッキーのようなものが入っていたこと。
上手く溶かせるのか少しばかり心配に・・・。

サクラがキャビアチョコレートと作中で分かったのは、もしやこのクッキーのような何かがホットチョコレートに浮いていたのかもしれませんね。


何粒くらいいれるのが美味しいのでしょうか。恐る恐る、15粒からスタート。
味見をしながら増やしていくスタイルです。

私は50粒前後が好きなお味でした!これはもう、個人差があるので好き勝手やってください。

無調整豆乳の主張が強く、正直なところ市販のココアのような甘さは得られませんでした。100粒くらい入れれば変わるかもしれませんね。

私は完成後、少しココアの粉をプラスして飲みました!

おまけ

イートインスペースがあったので、チョコレートケーキを頂いてきました。
テオブロマの看板メニュー「サンフォアキンドス」。

濃厚でもったりとしたチョコレートと、パサつきが一切ないチョコスポンジ。スポンジというかもはやチョコレートですね。美味しすぎて、自他共に驚くスピードで完食。

一緒に行った友人も、「こんなにケーキを早く食べたことはない」と言いながら即完食していました。

これ、ホールサイズもあったのですが(四角い場合はホールじゃないか?)、ホールでも余裕でしたね。

ドリンクはカカオティーを。ほんのり苦味があり、チョコレートケーキと相性抜群でした。

そして、止まることを知らないチョコレート欲を体内に棲まわせている私たちは、追加でチョコレートも注文。

私は、バニラのトリュフをチョイス。ふわっと甘くて、ほろりととろけて、思わずにんまり。

友人は、季節の四種のチョコレートセットを。マロンやプラリネといった定番から変わり種のバジルまで楽しめるセットでした。

欲望が抑えきれなくなるほど美味しいチョコレートたちに、大満足でした。

総評

チョコレート好きの方は、一度は訪れるべき名店です。
焼き菓子や板チョコなど、あらゆるチョコレート関連のお菓子が売っています。自分用はもちろん、手土産やちょっとしたお礼にも使いやすそう。

客層は、マダムが多めでしたが、男性グループも一定数いました。性別関係なく甘党の全人類に愛されるお店ですね。

キャビアチョコレートの缶に描かれた魚は、お揃いのリボンをつけ向かい合っており、仲睦まじげなサクラとハルミにピッタリ。チョイスした小川糸さんのセンスに脱帽しました。
倫子は二人のこれからを祈るように、このチョコレートを選んだのでしょうか。

二人の出会いに関係するチョコレートについては、また今度。



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