こんにちは。
みなさん、作家の原田マハさんはご存知ですか?
最近では、『総理の夫』が映画化されていましたね!
何を隠そう、私は原田マハさんの作品が大好きです。
インスタグラムのプロフィール欄、好きな作家さんとして一番に挙げているのも、原田マハさん。
(他の好きな作家さんはこちらをチェック!→@gokigen_books)
気がついたら、20冊ほどマハさんの本を読了していました。
まだまだ未読の本もありますが、私が読んだ中で特におすすめの本を、「初心者向け」、「中級者向け」、「マニアック向け」の段階別に、独断と偏見でご紹介します!
初めては、『旅屋おかえり』
2022年1月に女優・安藤サクラさんによって実写化されました。
名前は聞いたことあるかも、という方が多いのではないでしょうか。
失敗しても、職を失いかけても、なんとか前を向こうとするおかえり。
思わず応援したくなるのはもちろん、周囲の人の優しさや抱える想いに胸が打たれ、のめり込む様に読んでしまいました。
そして、本作で見逃せないのが、まるでおかえりと共に旅をしているかのような、引き込まれる情景描写です。
満開の桜が目の前に広がり、温かい朝ごはんの香りがしてくるようです。
まずは、この一冊で原田マハ作品の温かさに包まれ、存分に魅了されてください。
何冊か読んでみたら、『暗幕のゲルニカ』
原田マハ作品は数冊読んで雰囲気は分かったよ、という方におすすめしたいのが、こちらの一冊。
マハさんの美術小説が初めての方も、他のものを読んだことがある方も、どちらにもおすすめです。
というのも、美術や世界史の予備知識が全くない私も楽しめたからです!
あらすじだけ読むと、戦争や絵画が題材で一見難しそうに見えますが、歴史的背景はもちろん、絵画に込められた想いまで、余すことなく物語に組み込まれています。
美術好きな方は、新たな発見があるかもしれませんね。
何より、登場人物それぞれの願う「平和」に、何度も心打たれ胸が熱くなりました。
爽やかで温かいマハ作品を読んでいた私は、こんな小説も書けるのか!という驚きと、出会えた感動で読了後は放心状態でした。
それくらいおすすめの一冊です。
マニアックなあなたは、『サロメ』
美術史と書いてありますが、恐ることなかれ。
人間の心の揺れや繊細さ、そして狂気についてが描かれているので、全く『サロメ』もビアズリーも知らなくても楽しめます。
なぜこの作品をマニアック向けにしたかというと、ズバリ、心温まる原田マハ作品とは一線を画す「誰しもが抱える心の闇」を覗き込んだような作品だからです。
ビアズリーの姉が語り手なのですが、彼女が恋(と呼ぶべきなのかも悩む)の深みにハマっていく姿にゾッとしますが、どこか他人事ではなく感じます。
誰かを強烈に愛したことがある方は、心当たりがあるかもしれません。
マハさんの描く芸術世界と退廃的なロンドンが甘美さと怪しさを演出し、愛憎関係がよくある痴情のもつれではなく、魅惑的で高尚なものに見えてきます。
まとめ
次に読みたい作品は見つかったでしょうか♪?
もちろん初めての原田マハ作品に『サロメ』を選ぶのも素敵なチョイスだと思います!
その場合は、他のハートフル作品もぜひ読んでみてくださいね。
もっともっと好きな作品はありますが、紹介しきれないので、また別のテーマで記事にしたいと思います。
過去に読んだ原田マハ作品の多くをインスタグラムに投稿しているので、よかったら覗いてみてくださいね♪