【チャレグル】第一弾・レストラン「TOYO」──原田マハ『やっぱり食べに行こう。』

チャレグル

チャレグル、記念すべき第一弾・レストラン「トヨ」

※「チャレグル」・・・チャレンジグルメ。小説やエッセイに登場するお店や料理に挑戦する試み。食いしん坊OLの素直すぎるレポです。写真も感想もありのままお届けします。

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原田マハ『やっぱり食べに行こう。』

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やっぱり食べに行こう。 (毎日文庫) [ 原田 マハ ]
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あらすじ

あちこちを旅しながら「おいしい!」に出会い、「おいしい!」を探してまた旅に出る。パリ、ニューヨーク、ロンドン、スペイン、ロシア、京都──『楽園のカンヴァス』『暗幕のゲルニカ』『たゆたえども沈まず』などの取材先で食べた思い出の一品。世界中の「おいしい!」を求めて、いざ、アートと小説と美味探訪の旅へ!

全ページに世界各地の「おいしい!」が詰まっています。全制覇したい気持ちが溢れ出ましたが、まずは私が距離的に行きやすい東京のお店から。

海外旅行に行けるようになったら、世界各地のチャレグル巡りを決行します!

日本人オーナーシェフ、中山豊光さん(通称トヨさん)のガストロノミー「TOYO」は、特別な時間を過ごしたいときに格好の店である。(中略)この味を日本に連れて帰りたいと思っていたら、二〇一八年に日比谷ミッドタウンに東京店がオープンした。TOYOを東京で楽しめる日がくるなんて!早く予約しなくっちゃ。

原田マハ『やっぱり食べに行こう。』(p.223-224)

グルメなマハさんが言うなら間違いない!私も早く予約しなくっちゃ!ということで早速ランチの予約。

ディナーは特上のお祝いでないと一端のOLには厳しいお値段。
ランチも贅沢価格だったけれど、たまには(?)良いでしょう!2021年頑張ったご褒美に。
ご褒美が多い人生です。

レストラン「TOYO」

お店について

2009年に中山豊光オーナーシェフがパリにオープンしたのが始まり。東京店は2018年にオープン。季節を感じさせる新鮮な食材をつかい、和食の要素を取り入れた西洋と東洋のいとこどりなフレンチ。

さてさて、東京は日比谷、ミッドタウンに到着。
訪れた時、街はクリスマスモードで華やかな冬の訪れを告げていました。冬大好きな私は既にテンション上昇。

そして到着しました「TOYO」!Yo Yo!

ミッドタウン三階の端っこに、ひっそりと佇む入り口。

中が全く見えない隠れ家のような入り口。

私たちはカウンター席。オープンキッチンで、窓からは緑が見える開放的な空間でした。
入り口とは打って変わって明るく爽やかな店内。

ランチコース

内観は緊張していて写真がないので、早速お料理いきましょう!

一品目「季節の野菜とフルーツ 24か月熟成のミモレットチーズ」

まるで絵画!いきなり原田マハさんを勝手に感じてしまいました。
お皿というキャンバスに描かれたアートのよう。感動。

目の前でミモレットチーズが削られ、これがもう初雪のようにふわっふわ。フレッシュなフルーツやお野菜の旨味を引き立ててくれます。味わい深いってこういうことかしら。

二品目「平目のカルパッチョ とろろ昆布とタプナード」

何て可愛いお皿!お皿のこんな端っこに料理を盛るなんて。上級者ですね。
ここでもアートを感じてしまう私(先入観ありすぎ?)。

言うまでもなく美味しいです。とろろ昆布が合うのなんの。私がお味噌汁に入れたりするとろろ昆布とは別物でした。

平目のコリっとした食感も、たまりません。

ちなみに、タプナードとはオリーブのペーストのことらしいです。

三品目「料理名忘却」

おしゃれフランス風茶碗蒸し。
お店の方も茶碗蒸しって言っていたので!笑

白いスライス状のものは、カリフラワーのスライス。
私の知っているカリフラワーとは全く別の食感とお味。切り方が変わるだけでこんなに味や食感って変わるもんなんですね。

四品目「料理名忘却」

説明も難しく、名前を覚える余裕がありませんでした。

ホタテとお魚が二層になっており、それを湯葉で巻いたもの。ホタテ好きの私、歓喜。プリプリのホタテに大満足でした。

椎茸の上に乗っている泡は、確か、セロリの泡…だったはずです。

五品目「松坂牛のハンバーグ」

お待ちかねのメイン料理!
メインは、バンバーグ、なんとかポーク、カレーから選べます。
松坂牛というキャッチーな名前にミーハー心が疼き(知っている名前だから安心し?)、即決。

奥に写っている付け合わせは、お野菜のチコリー。なんでしょうかそれは。

一緒に行った農学部卒の友人に聞いたところ、小声で「チコリータだよ(ポケモン)」と言われました。
これが!チコリータの原形!分かりやすい。
このチコリータ、葉が層になっていて、ジューシーで美味しい。甘いネギのような食感とお味。

チコリータに愛着が湧きました。

六品目「モンブラン」

デザートは、季節感満載のモンブラン!

紫色の棒状のものは、紫芋パウダーをかけたメレンゲ。本体の上の泡は、ラム酒の泡。
中にコロコロと栗が入っており、上品な甘さで美味。唸る。あと二つはいけます。

食後のティー

私はハーブティーを。友人はコーヒーをいただきました。
スッと鼻に抜ける爽やかなお味。スッキリとした後味で、いい締め。

なお、お食事中のドリンクは、お芋の風味がするというお茶を頼んだのですが、私も友人も芋感が感じられず。
美味しいお茶でしたが、お芋はどこにいたのだろう。これから舌を鍛えねばならないですね。

総評

ご褒美ランチにはもってこいのお店!
お客さんたちも素敵なご夫婦やマダムたちが多く、洗練された空間でした。

お料理を含め、お店の雰囲気や空間全てが気持ちを上げてくれます。大切に作られたものを頂くと、自分も大切にされているような心地よさに包まれますね。

マハさんはどんな話をしたり、どんなことを考えながら食事をしたのだろう?チコリーはよく食べるのかな?など想いを馳せながら過ごしました。


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