猫好き必見!猫気分が味わえる小説3選

小説

猫派か犬派かと聞かれたら、あなたはどちらでしょうか。

私はどちらかと言うと犬派でした。幼少期、祖母と暮らしていた黒猫がよく威嚇してきて、とっても怖かったのです。祖母にしか懐かず、たまに顔を見せる私のことは敵、もしくは異物と認識しているようでした。

そんなわけで私にとって猫とは愛嬌がなく、冷たい印象。けれど大人になるにつれ祖母の猫以外の生態を知ったり、時には触れ合ったりするうちに、「猫、かわいい!ずっと見ていたい!」と思うほどに。

今回はそんな私の猫愛をさらに高めてくれた小説を3冊ご紹介します。

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赤川次郎ほか『吾輩も猫である』

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吾輩も猫である (新潮文庫) [ 赤川 次郎 ]
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あらすじ

「ねね、ちょっと、私だって猫なんですけどぉ~。名前はまだ無いんですけどぉ~」夏目漱石没後100年&生誕150年記念出版! 明治も現代も、猫の目から見た人の世はいつだって不可思議なもので……。猫好きの人気作家8名が漱石の「猫」に挑む! 気まぐれな猫、聡明な猫、自由を何より愛する猫、そして、秘密を抱えた猫ーー。読めば愛らしい魅力があふれ出す、究極の猫アンソロジー。

猫といえば「気まぐれ」、「気位が高い」、そんなイメージでしょうか。

本書ではそんなツンツンした部分だけではなく、時には寄り添い優しさを見せてくれる猫のツンデレ具合が絶妙に描かれています。

思わず猫を猛烈に抱きしめてしまいたすなる一冊です(きっと嫌がられるでしょうから、もちろん脳内で)。

島本理生『あなたの愛人の名前は』


あらすじ

結婚を控えた恋人と同棲している瞳。バーで浅野さんと出会い、生まれて初めて、ただひたすらに彼が欲しいと思って…(「あなたは知らない」)。月に一、二回会う関係の瞳さんは、家に男の人がいる。絶対に俺を傷つけない彼女との関係は、とても楽だと思っていたが…(「俺だけが知らない」)。同じ部屋で同じ時を過ごしていながら、絶望的なまでに違う二人の心。すれ違う大人の恋愛を描く全六編。

本書で猫が登場するのは「蛇猫奇譚」という短編。

今まで自分(猫)をべったり可愛がってくれていた主人公が出産を機に、八つ当たりしてくるようになる、という悲しい物語。

辛い、辛いです。不安定な主人公の心情も見ていて辛いですが、健気な猫のふるまいに胸が痛くなります。

動物を飼っている方、飼う予定の方は一度読んでほしい一冊。

青山美智子『猫のお告げは樹の下で』

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猫のお告げは樹の下で (宝島社文庫) [ 青山 美智子 ]
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あらすじ

ふと立ち寄った神社で出会った、お尻に星のマークがついた猫ーミクジの葉っぱの「お告げ」が導く、7つのやさしい物語。失恋した相手を忘れたい美容師、中学生の娘と仲良くなりたい父親、なりたいものが分からない就活生、夢を諦めるべきか迷う主婦…。なんでもない言葉が「お告げ」だと気づいたとき、思い悩む人たちの世界はガラッと変わっていくー。あなたの心もあたたかくなる連作短編集。

本書は猫目線の物語ではないのですが、猫に人間たちが導かれ一歩人生を踏み出していきます。

猫って、何故だか神秘的なイメージがありませんか。猫又や古代エジプトの神様なんかは猫の姿ですよね。魔女といるのも猫ですね。

道端で猫を見かけると、なんだか話しかけたくなったり、本音がぽろっと出たり。そんな猫の持つ不思議な魅力が詰まった一冊です。

まとめ

猫好きのみなさん、いかがだったでしょうか。

今回ご紹介した本を読むことで、ますます猫愛が高まったり、猫の生態に興味が湧くと思います!

ぜひ、お手に取ってみてくださいね。



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