秋は焼き芋、栗、キノコなど美味しいものがたくさん。
「食欲の秋」と言われるのも納得ですよね。私も普段よりお腹が減っている気がして、食べまくっています(食欲の秋を言い訳にしているだけかも…)。
今回はそんな季節にぴったりな、美味しいものが食べたくなるグルメエッセイをご紹介します!
原田マハ『やっぱり食べに行こう。』
あちこちを旅しながら「おいしい!」に出会い、「おいしい!」を探してまた旅に出る。パリ、ニューヨーク、ロンドン、スペイン、ロシア、京都ー『楽園のカンヴァス』『暗幕のゲルニカ』『たゆたえども沈まず』などの取材先で食べた思い出の一品。世界中の「おいしい!」を求めて、いざ、アートと小説と美味探訪の旅へ!
人気作家・原田マハさんが日本だけでなく世界を飛び回って出会った美食を紹介しているエッセイ。
細かな食材の描写や、よだれが出そうな食レポからマハさんの食への熱意がひしひしと伝わってきます。
美味しいものを食べるために妥協しない熱意と行動力に感服です!
旅行したい!とも思わせてくれる一冊です。
千早茜『わるい食べもの』
アフリカで体験した衝撃的な「ウニ」の記憶、表参道のお洒落カフェで身体にいいメニューを試したら「鳥のエサ」になった話など、「食」をテーマに幼少期の記憶から創作の裏側、世の中への疑問まで、多彩にそしてちょっぴり偏屈につづる初のエッセイ集。「いい食べもの」の情報が氾濫する今だからこそ、「わるい」を追求することで食の奥深さを味わい、ひいては生き方そのものを問う意欲作。
大人なグルメエッセイ。
タイトルもそうですが、千早さんの飾らないほんのちょっぴり毒っけのある文章が、大人向け。
美味しかったものを紹介するエッセイというよりは、食との思い出が綴られています。
美食だけでなく、暴食してしまうときのラインナップなど、親近感がわくエピソードも。
阿川佐和子ほか『おいしいアンソロジー おやつ 甘いもので、ひとやすみ 』
美味なエッセイ、詰め合わせ。どうしても止められない、ちょっと値の張るチョコレートへの衝動、遠出してでも買いたいようかん、徴兵中の兄が夢中で食べたおはぎ、鍋に浮かぶつるりとした白玉、照れつつお店で頬ばるクリームドーナツ…。読んでいて思わず顔がほころぶ、そして無性に食べたくなる、おやつについての43篇のアンソロジー。古今東西の作家たちが、それぞれの偏愛をつづりました。
古今東西、様々な時代の作家がおやつへの思いを綴ったエッセイ。
そんなお菓子があったんだ、というものから、今も愛されるお菓子まで。
甘いものもしょっぱいものも。
人の歴史はお菓子の歴史と共にある、と思わされる一冊です。
まとめ
あらすじだけでもお腹が空いてくるようなグルメエッセイ、お好みのものが見つかっていると嬉しいです。
美味しいもの好きな方は、エッセイや小説に登場するグルメを食べたり作ったりしている記事もぜひご覧くださいね♪
→チャレグル