原田マハさん、大好きです。
(いきなりの告白。ご本人に届け〜!)
私は、『本日は、お日柄もよく』でどハマりしました。
原田マハさんと言えば、美術コンサルタント等の経歴を活かしたアート小説が人気ですよね。
私は美術に疎く、フランスのルーブル美術館に行っても直ぐに出て来てしまうくらい。
そんな私でも、美術知識やセンスなしで楽しみ、感動できた原田マハさんのアート小説をご紹介します。
美術はよく分からないしな〜と思っているそこのあなたにこそ、読んで欲しい!!
(私がそうだったからです。もっと早く読んでおけばよかった!)
『楽園のカンヴァス』
この作品は、ファンが多いですよね。
もちろん私も好きです。
ピカソと言えば、〈ムンクの叫び〉くらいしか思い浮かばず、ルソー…えーっと?というレベルの私ですが、すらすら読めました。
前知識がなくても理解できるよう時代背景や絵画の説明が、シンプルかつ分かりやすく作中に織り込まれているからです。
物語は、現代と過去を行き来する作りですが、それぞれの時代の友情と想いに胸が熱くなります。
そして、美術館の楽しみ方も学べるので、美術初心者は必読です!
『暗幕のゲルニカ』
マハさんのアート小説の中で、現状私が最も好きな作品です。
テロ、戦争、政治といった重いテーマをこんなにも身近に、胸に迫るように描けるなんて。
実は、私はピカソの〈ゲルニカ〉についてもこの本を読んで初めて知ったのですが、芸術は世界を変えられるのかもしれない、と力強く思わされました。
こんなにも私の知らないことが世界にはあるんだな、と改めて実感。
そして、もっと知りたいという気持ちになりました。
何度も鳥肌が立ち、涙腺の緩んだ一冊。
『ジヴェルニーの食卓』
作中に登場する四人の画家、みなさんはご存知ですか?
私は名前は聞いたことあるなあ、と言う方と、初めましての方と。
そんな美術どころか、時代背景すらよく分かっていない私ですら、あっという間に引き込まれてしまいました。
主人公たちの見る景色、人、想いがまるで自分が体験しているかのように眼前に繰り広げられるのです。
それくらい、リアル。
マハさんの美術への愛情が溢れんばかりに詰まっている一冊です。
美術の良し悪しが分からなくても、愛情のこもったものって伝わりますよね。
まとめ
マハさんのアート小説は、美術よりまず人間を描いた小説です。
そのため、私のように美術知識がほとんどない人も、楽しめるのでしょう。
マハさんのおかけで、美術に対する敷居が少し下がり、親しみを持って眺められるようになりました。
ちょっと美術は難しくって…と思っているあなた、迷わず上記の3冊から気になるものを読んでみてくださいね。
きっと美術がマハさんのように友達とまでは行かずとも、知人くらいまでには距離が縮まると思いますから。