【チャレグル】第四段・チョコレート店「La Maison du Chocolat」──千早茜『男ともだち』

チャレグル

チャレグル第四段。今回挑戦するのは、「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のエクレール!

※「チャレグル」・・・チャレンジグルメ。小説やエッセイに登場するお店や料理に挑戦する試み。食いしん坊OLの素直すぎるレポです。写真も感想もありのままお届けします。

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千早茜『男ともだち』

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あらすじ

29歳のイラストレーター神名葵は関係の冷めた恋人・彰人と同棲をしながらも、身勝手な愛人・真司との逢瀬を重ねていた。仕事は順調だが、本当に描きたかったことを見失っているところに、大学の先輩だったハセオから電話がかかる。七年ぶりの彼との再会で、停滞していた神名の生活に変化が訪れる──。

あらすじからも感じるように、物語は好き嫌いが分かれそうですね。

確かに、なんでそうなるんだ、と思ってしまう場面もありましたが、彼女の向上心や孤独感は共感できるものがありました。

そして何より共感できたのが、葵は「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のチョコレートが好き、ということです。

私も、大好きなのです。ラ・メゾン・デュ・ショコラ。

今回チャレグルするのは、葵の先輩であり、「男ともだち」であるハセオと大阪の同窓会へ行った帰りの新幹線で二人が食べたエクレア。

新幹線が発車すると、ハセオが買ってくれたエクレアの包みをあけた。キャラメルとショコラの二本が個別に包装されている。甘さ控えめなのに濃厚で、恐ろしく美味しかった。「お前、まだ食うの?」と呆れ顔をしていたハセオも、結局は「これ、やばいな」と両方とも半分食べた。窓を流れていく夜闇と、こっくりしたチョコレートクリームはうっとりするような眠気をもたらして、気がついたら眠っていた。

千早茜『男ともだち』p.281

二人の疲れと、葵の不安を癒してくれたチョコレート。

お高いチョコレートなので、普段はご褒美でしか買えません。

しかし!今回はチャレグルという大義名分があるので、意気揚々とお店に行ってきました。

チョコレート店「La Maison du Chocolat」

お店について

1977何にフランス・パリにオープンした高級チョコレートブランド。
創始者のロベール・ランクスは「ガナッシュの魔術師」という異名がつけられていたそう。

作中では「エクレア」でしたが、商品名はフランス語読みの「エクレール」とのことです。

いざ、エクレールを求め、丸の内店へ!
こちらの店舗はイートインコーナーがあるのですが、お休み中でした。

訪れたのがホワイトデー前ということもあり、かなり混雑していました。
(=店内の写真は撮り忘れました。)

左壁沿いにチョコレート、右壁沿いにエクレール含むマカロンやケーキなどのスイーツが並んでいました。

エクレール

夕方にお店に伺ったのですが、「エクレール ショコラ」は最後の一つでした!ラッキー。

「エクレール カフェ」というお味もあるそうで、そちらは既に完売していました。
気になりますね。

紙袋すら美味しそうな色です。
まさにチョコレート色。


袋の中を覗いてみると…


目を引くイエローの箱が鎮座しています。

紙袋の側面もこの色なのです。オシャレ。


そして、箱を開けて登場です!
麗しのエクレール!

美しい!!

ずっと眺めていたいフォルム。

生地が香ばしく、ワクワクします。


まずは、手前の「エクレール ショコラ」からいただきます。

トッピングされている葉っぱのようなチョコレートが印象的。

それでは、断面をご覧あれ!

うお〜!
雄叫びを上げたくなるような断面。

みっちり。

隙間なく詰められているチョコレートのクリーム。

口にすると、濃厚なクリームが広がり、思わず目を瞑って幸せを噛み締めてしまいます。

甘さは控えめで、重厚感がありカカオの風味がしっかり楽しめるお味でした。

細長いサイズ感なので、頬張ってクリームが口からはみ出す心配もありません。

続いて、「エクレール キャラメル」。

甘い!!でも、甘ったるさはなし!

とろっとろで上品な甘さのキャラメルが、心も身体も溶かしてくれます。

身体の力が抜けるような、思わずふ〜っと息をついてしまうような染み渡る甘さです。

特に、上に塗ってあるキャラメルが濃厚で満足感大。

この部分だけ商品化して売っていただけないものか…。

キラッキラのトッピングは、チョコレートにキラキラの砂糖?何かがついています。

幸せの持ち運び。

どちらのお味も胃もたれすることなく、何本でもいけてしまう軽やかさでした。

総評

ハセオ、本当にいいセンスしていますね。これを手土産に持ってくるなんて。

女慣れしているだけのこと、あります。

期間限定のピスタチオ味もあるそうなので、見かけた方は要チェックです!

葵とハセオはタイトルの通り「男ともだち」という関係なので、彼らの関係の行く末が気になる方は是非読んでみてください。
(恋愛小説ではありませんが。)

千早茜さんは食に関するエッセイを出版されているので、そちらも気になります。









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