チャレグル、第六弾です。
今回は、「ジャン=ポール・エヴァン」のシュセットのミルク味に挑戦しました!
※「チャレグル」・・・チャレンジグルメ。小説やエッセイに登場するお店や料理に挑戦する試み。食いしん坊OLの素直すぎるレポです。写真も感想もありのままお届けします。
小川糸『食堂かたつむり』
同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。巻末に番外編収録。
食堂かたつむりを訪れた男性カップルのサクラとハルミ。
彼らは、倫子からホットチョコレートでもてなされ、二人が出会った時に食べたチョコレートに思いを馳せます。
(登場したホットチョコレートも、チャレグルしています!気になる方はこちら)
「ボクも、サクラちゃんと一緒で、すごく虐められてたの。子供の頃。デブデブって」
小川糸『食堂かたつむり』p.269-270
今のハルミ君からは、想像もつかなかった。
「それで、泣いて家に帰ったことがあったの。そしたらお袋が、同じことをしてくれたんだ。(中略)」
「それで口に、チョコレートを入れてくれたの?」
「そう、あの時は、アポロチョコだったけどね。ボクが同じように辛い人を見たら、そうしてあげようって、決めてたの。でも、あの日サクラちゃんの口に入れたのは、」
「ジャン=ポール・エヴァンのシュセットのミルク味!」
ボクは、ハルミ君と出会ってから、チョコレートに詳しくなった。
二人の思い出の味、気になりますねえ。
悲しい時や辛い時、甘いものはそっと寄り添い、癒してくれます。
アポロの代わりに口に入れてあげられるようなチョコレート。
どんな形・色・大きさなのだろうと胸を躍らせながら、ジャン=ポール・エヴァンへ!
チョコレート店「JEAN-PAUL HÉVIN」
お店について
フランスに生まれ、その名のレストランが有名なジョエル・ロブション氏の元でパティシエをしていたジャン=ポール・エヴァン氏。
パリをはじめとし、上海などアジアにも出店中。
今回私が訪れたのは、三越銀座店。
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実は、その前に東京ミッドタウン店も訪れたのですが、シュセットは置いておらず。
なんでも揃いそう!という勝手なイメージで、銀座店へ。
シュセットのミルク味
な、なんと!お目当ての「シュセットのミルク味」、最後の一つ!!
ラッキー!
東京ミッドタウン店も、売り切れだったのかもしれませんね。
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写真には写っていませんが、キャラメル味の隣にミルク味が陳列されていたのです。
私が慌ててカゴに入れたため、プレートは撤去された模様。
そして、ハルミ君が口に入れてくれたチョコレートは、まさかのチュッパチャプススタイル!
しかも中々のサイズ感です。お値段も、アポロの何倍でしょうか。
気軽に人の口にこれを放り込めるハルミ君。あっぱれ。
お味は、ショコラ レ(ミルクチョコレート)・キャラメル サレ(キャラメル)・ショコラ ノワール(ビターチョコレート)の三種類。
ノワールはすでに売り切れていたので、ショコラ レとキャラメルを購入してみました。
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パッケージ、とんでもなく可愛いですよね。
(某夢の国のキャラクターが紛れているような気が…)
ブルーのドットとブルーのリボン。
味ごとにリボンの色が違うのも、キュン。
箱の底部分には、しっかりとロゴのシールが!
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これ一本でちょっとしたプレゼントになりますね。
紙袋も同じデザイン。オシャレ〜。持ち歩きたくなります。
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さてさてお待ちかねの開封です!
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箱を貫通して棒が刺さっているので、このような不安定なあき方に(笑)
一瞬びっくり。
割ってみると、こんな感じ。(あまり綺麗に割れなかった…)
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何も入っていない、ノーマルなチョコレート。
チョコレートの味で勝負しています!といった感じ。
甘くて、濃くて、美味しい。
店員さんに、飴のように舐めて食べてみて、と言われたので、口の中で転がしてみます。
口内に、ぶわ〜っと広がるカカオの風味。贅沢。
一つで満足感大。
これは確かに、辛くても泣き止んじゃいそうです。
舌も脳もチョコレートに支配されます。
キャラメル味は、さらに上をいく甘さ。
こちらは甘党さんにおすすめ。
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店内には、ケーキや焼き菓子、マカロンやチョコレートのペーストまで!チョコレートづくし。
私は職場のおやつに、板チョコを買いました。
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スタイリッシュなパッケージからこだわりを感じます。
このチョコレートを持って出勤している、というだけでテンションと人生の質が上がった気がしますね。
もちろんお味は、言うまでもなく濃い〜いチョコレートで美味しかったです。
味わってゆっくり食べたかったけれど、仕事の圧に耐えきれず瞬殺でした。
総評
ハルミ君、ずるいな〜。
辛い時、このチョコレートを口に入れられたら、泣き止んじゃうなあ。
むしろ、涙よりよだれがすごいことになりそうです。
チョコレートの甘さって、一度悩みを放り投げてくれる力強さと、何もかもを受け入れてくれる優しさを併せ持っていますよね。
きっと、サクラにとってのハルミ君はそんな頼れる人なのでしょう。
シュセットを持ち歩き、大切な人にそっと差し出せるような経済力と心の余裕を持った大人になりたいものですね。(ところで大人って何歳からなのです?)
何より、疲れた時に自分で自分に差し出して、自分の機嫌を取れるよう働きいて稼ぎます。(笑)