読書好きな方なら一度は経験したことがあるであろう、本が読めない時期。
読みたいけれど、気が乗らない。
内容が入ってこない。
欲しい本が見つからない。
そう、本との倦怠期です。
恋愛の倦怠期は、実際好きじゃなくなっているのか、判断が難しくありませんか?
倦怠期なのか、冷めたのか。
というか、人に冷めるって酷くありませんか?
一緒に加熱してたのに勝手に火を消すなって話ですよ。
ハッ!いけない、脱線しそうでした。
恋は冷めても本には冷めないよう、本が読めない時の、本との付き合い方をご紹介します。
本屋さんに行ってみる
まずは、本屋さんに足を運んでみましょう。
もしかすると、今読んでいる本が合わないだけで、他の本には心が惹かれる可能性があります。
それが原因ならば、万事解決。もうこの先は読む必要がなくなってしまいますね。
惹かれる本と出会えなかったとしても、1冊くらいタイトルや表紙が気になる本が見つかるかもしれません。
その場合、結果的に読まなかったとしても、私は購入することをおすすめします。
・また本が読みたくなった時に、手元に本がないと復活のチャンスを逃すから
・読まなくても手元に置いておくことで、本との親密度が上がるから
二つ目の理由は完全に気持ちの問題です。
「遠くの親戚より近くの他人」という諺がありますが、「遠くの読書より近くのSNS」みたいになってしまうことを恐れています。
本読みたいかも?この本気になるかも?と思えるくらいまで本屋さんに足を運び、本に対するアンテナを張り続けることで、復活の兆しが見つけられるはずです。
本を読むのをやめてみる
おいおいおい、ひとつ前と言っていることが矛盾するじゃないか!と思われた方もいるかもしれません。
この方法をおすすめするのは、本を読まなきゃ、という気持ちになってしまっている方です。
読書が仕事でない限り、好きなペースで好きな時に読めばいいと思う方も多いでしょう。
けれど、定期的に本を読んでいるからこそ、読めなくなった時に罪悪感や不安感を感じることがあります。
恋愛で言うと、うまくいっていない恋人のことで頭が占領され、自分で自分の首を絞めるタイプの方です。
一回、考えるのをやめましょう。本を読まなくたって死にはしません。
ですが、本との絶縁期間を開けすぎるのは要注意です。
どのくらいの期間がいいか、と問われるとその方の普段の読書量によります。
ご自身で試してもらうのが一番ですが、個人的には下記の期間で、読書欲が復活してくることが多いです。
・週1、2冊読む→1週間お休み
・月1冊読む→3ヶ月お休み
完全に自己統計ですが。
本のことを全く考えないことで、本が急に恋しくなるタイミングが出てくるはずです。
じっくり待ってみてください。
若松英輔『本を読めなくなった人のための読書論』を読む
まさに今回の内容に相応しいタイトル。
本が読めないと言っているのに…と思われるかもしれませんが、こちらは文庫本等に比べると字が大きく、余白たっぷりに作られているため、本を読んでいるという感覚は少ないです。
「読む」とはどういうことなのか。
「読めない」とはどういう状態なのか。
そんな根本的なことから、本との出会い方まで、多方面から読書との付き合い方を解説しています。
そして何より、私たちのありのままの状態を肯定してくれます。
そのため、自分にとっての「読む」という行為への理解を深めながら、気軽に本に対して向き合うことができるのです。
本が読めている人も、より深い読書をするために、手に取ってみることをおすすめします。
まとめ
読書との倦怠感解消法、納得できるものは見つかったでしょうか?
若松英輔さんの『本を読めなくなった人のための読書論』は、特に本が好きな方、読書習慣がある方には手に取ってもらいたい一冊です。
読書好きな方が、これからも健やかに楽しく読書が続けられることを祈っています。