何から読む?初めて島本理生作品を読む人へ♪おすすめ小説3選

小説

直木賞作家の島本理生さん。
17歳で作家デビューを果たし、数々の賞を受賞してきた人気作家です。

私も彼女の言葉に何度も寄り添われ、救われてきました。

そんな島本理生作品をこれから読んでみようというあなたに!10冊以上の島本作品を読了してきた私がまず読んでもらいたい小説をご紹介します!

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『ファーストラヴ』

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あらすじ

父親殺害の容疑で逮捕された女子大生・環菜。アナウンサー志望という経歴も相まって、事件は大きな話題となるが、動機は不明であった。臨床心理士の由紀は、ノンフィクション執筆のため環菜や、その周囲の人々へ取材をする。そのうちに明らかになってきた少女の過去とは。そして裁判は意外な結末を迎える。第159回直木賞受賞作。

直木賞受賞作の本作は、今までの島本作品とは雰囲気の異なる一冊。

なぜこちらを初めにご紹介したかというと、他の作品より開かれた物語だからです。

これまでの多くの島本作品は、女性の愛や生き方を問う作品が多い印象でした。まるで自分が傷ついていたことを自覚させてくれるような。けれど、『ファーストラヴ』は、ミステリーであり、社会的な問題を取り扱っています。

そんな社会に開かれた物語でありながら、要所要所で今までの島本作品の欠片がちりばめられています。なので、こちらの作品を読んで「好きかもしれない」と思った方は、過去の島本作品を是非辿っていってほしいです。

比較的新しめの作品ですが、島本理生さんがどんな作家なのかよく分かる一冊です。

『ナラタージュ』

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あらすじ

お願いだから私を壊して、帰れないところまで連れていって見捨てて、あなたにはそうする義務があるー大学二年の春、母校の演劇部顧問で、思いを寄せていた葉山先生から電話がかかってきた。泉はときめきと同時に、卒業前のある出来事を思い出す。後輩たちの舞台に客演を頼まれた彼女は、先生への思いを再認識する。そして彼の中にも、消せない炎がまぎれもなくあることを知った泉はー。早熟の天才少女小説家、若き日の絶唱ともいえる恋愛文学。

島本理生さんと言えば『ナラタージュ』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

私が初めて読んだのも、本作でした。

本作が好きな人は、多くの島本作品を好きになると私は信じています。私がそうであったように

物語は終始陰りがあり、ヒリヒリ、じくじくと追いかけてくるように胸が痛みます。小説でこんなに胸が苦しくなることがあるのか、というくらいの息苦しさがありました。

恋愛で苦悩したことがある方に読んでもらいたい一冊。

『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』


あらすじ

残業も休日出勤もいとわない仕事熱心なOLの知世。そんな彼女の楽しみは、仕事で出会った年上のエンジニア・椎名さんとの月二のデート。江の島の生しらす、雨の日の焼き鳥、御堂筋のホルモン、自宅での蟹鍋…。美味しいものを一緒に食べるだけの関係だったが、ある日、彼が抱える秘密を打ち明けられる。行方のわからない大人の恋を描いた恋愛小説。

本作は、前述の二冊とは打って変わって幸せな恋愛小説。

実は、本作も読み進めるうちに一筋縄ではいかない悩みと主人公は向き合うことになるのですが、総じて幸せな分量が多いです。

二人のデートシーンは、見ているこっちがほっこりするくらい穏やかで、思いやりにあふれています。
自立した大人の恋愛とは、こんな関係なのかもしれない、と憧れを抱かせてくれます。

主人公や友人たちの揺れ動く心の描写がリアルな現代女性の悩みを反映しており、思わず感情移入して読み進めてしまいます。

暗めな物語に抵抗がある方は、ぜひこちらの一冊から読んでみるのをおすすめします!

まとめ

読んでみたい一冊は見つかったでしょうか♪

個人的には、島本作品に登場する男性がとても好きです。揃いもそろって何かしらの事情を抱えているのですが、それをこんなに魅力的に描くのか、と毎作品脱帽です。所謂ダメ男ではあるのでしょうけどね(笑)

ここでご紹介した以外にも島本作品には、面白く、新たな自分の感情を発見してくれる作品がたくさんあります。

ぜひ気になる本をお手に取って読んでみてくださいね。そして好きな島本作品を教えてくださると嬉しいです。



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